蛙とホタルの里

良い風が吹いていました。近付くと朱色のシャツを着た女性が手を振っています。ああ ここだ!初めて今治のa.sさんのご自宅に出稽古に伺いましたのは昨日です。遠くからも目印になるよう万緑の自然の郷に紅一点立って下さっていました。一面の田畑と川のせせらぎとそれを運ぶ風の中に謡の稽古が始まります。蘭の君も尾道から駆けつけました。夜は螢が飛び交うそう。いつか蛍の光の中で 舞いたいものだと思いました。

声はせで身をのみ焦がす蛍こそ 言ふよりまさる思いなるらめ  (源氏物語25帖 蛍の巻)

蛍の君も延び盛りのお弟子さんです。
自然との融合を
謡と舞の世界の中ではかりながら
大切に育てていきたいと思います。

泰鳳会

能楽を通じて日本の古典を学びます。

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