令和に続く万葉集 〔Ⅴ〕
請う落梅の篇を記さん。古と今とそれ何ぞ異ならん。園の梅を賦して聊かに短詠を成すべし。
(訳)
以下に落梅の詩を記し始めましょう。昔もまた今も、日本人の心は、何一つとして、変わらない。目前に広がる梅の園を和歌にて表そうと思います。
梅花の歌32首 序を併せたり。
の大伴旅人の序文は
「令和に続く万葉集〔Ⅰ〕~〔Ⅴ〕」で 我流の恣意的な訳ではございますが、紐解きました。
万葉集 巻第五の、 その序文に続く32首
814~846 が、文学サロンに集まった方々の和歌です。
令和 の元号はこの序文から
「初春の令月にして 」
「気淑く風和らぎ」
で 令和 が生まれたのです。
令和
日本語 和語の深さを共に考えて頂きたく、 拙稿を五回に分けて 披露させて頂きました。
すっかり季節も移り、しかしまたこの季は巡って参ります。
どうかこれを機会に
日本語 古語を媒体として、日本古来の風土を、ご自分の世界観の中に、楔を打ち込んでみるなどということを、
お考えの中に入れて頂けると有難いと思います。
我が園に梅の花散るひさかたの天(あめ)より雪の流れ来るかも 旅人
「梅花の歌」 32首の中の、 822 大伴旅人(おおとものたびと)の歌を最後に どうぞ……
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