令和 に続く万葉集 〔Ⅱ〕

加之(シカルノミニアラズ)曙の嶺に雲移り 松は羅(ウスモノ)を掛けて蓋(キヌガサ)を傾け 夕の岫(クキ)に霧結び 鳥は殼(ウスモノに封(コ)めらえて 林に迷(マト)ふ


帥のおきなの宅に集まり梅の宴を開いたときの眼前の風景です
初春の令月にして に続く光景は……

ほのぼのと明けゆく峰みねに雲がかかり 松は霞みが懸かったよう 大きな絹の笠を被ったよう 夕べには山の深みに霧が立ち込め 鳥達は薄絹に閉じ込められ林をさ迷う有り様……

日本の方々のDNAにどこかで触れ得れば 謡の世界にも移行して頂きたい
 
次回〈Ⅲ〉も大伴旅人の序文を読んでいきましょう
令和 の意味を堪能して
身近な方々にご披露し始めてみてはいかがでしょう

泰鳳会

能楽を通じて日本の古典を学びます。

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